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~生徒と先生との相互交換~

 


~生徒と先生との相互交換~

(若きピアニストへ より)

 

レッスンでは、生徒が曲をひいているあいだ、
私(筆者)は、スコアをみていて、そこにコメントを書きとめておきます。


私は なるべく 校訂の少ない版をすすめますが、
たとえば、シュナーベル「ベートーヴェンのソナタ」や
コルトー「ショパンのエチュード」といった名手の版をためしてみるのは、
やはり大変興味のある おもしろいものだと私はおもいます。

 

生徒がひきおわると、まず どこか褒める点をみつけて
それから いろいろ批評をします。

それからが 本当の勉強で、
各フレーズごとの音の ひとつひとつについて、
非常にこまかくやっていきます。

生徒は どの小節のどの拍からでも、
(事実上暗記して)ひきはじめられるように しなければなりません。

 

一曲の冒頭のフレーズだけで レッスン全体を費やしてしまうこともあります。

私自身が 何回か違った弾き方でひいてみて、
生徒と私とがいっしょになって どの弾き方がいちばん生徒に合うかを  見つけ出す。

見つかったら、本人が なんどか、弾いてみる。

このような 探し求めて発見するといった過程をくりかえし、
最後に 生徒自身が 自分の解釈といえるものを ハッキリと認識するに至るわけです。

。*゜・(・∀・)。*・。*

こうした 相互交換が しばらく続きます。

 

検索の過程では・・・

♪両手のバランス

♪和音の高音を歌わせること

♪ポリフォニック音楽において、
        それぞれの声部を ハッキリ演奏すること

♪一つの和音だけが、他とくらべて強すぎたりしないこと

♪曲のムード

など、細かい点に 意見をいいます。

 

私が例を示してみせるときは、
ピアノで弾くだけでなく、

歌ったり、
指揮をしたり、
口で説明したり、
その曲に ふさわしい言葉を作ってみたり、
ムードを感じるために、詩の一節を引用したり
時には、踊ったりすることもあります。

へぇ~( ・∀・)つ∩"

 

こうしたプロセスを、次の節 次の節と パッセージ全体や 楽章全体のおわりまで、
一つのまとまった演奏が 出来あがるまで続けます。

|´▽`)ノ☆。・:*:・゚'★,。・:*:・'。・:*:・゚'★,。・:*:・゚'☆





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